無償資金協力「サモア国立大学保健科学学部施設整備計画」に関する書簡の署名・交換

令和6年2月14日
握手をする上川外務大臣とフィアメ首相
署名を交換する上川外務大臣とフィアメ首相
2月10日、サモア独立国の首都アピアにおいて、上川外務大臣とフィアメ首相の間でサモア国立大学(NUS)保健科学学部施設整備計画に関する署名・交換式が行われました。これにより、無償資金協力として24.01億円が提供されることになりました。この協力は、サモアの首都アピアにあるレ・パパイガラガラキャンパス内に保健科学学部複合施設を建設し、教育および訓練施設、講義室、医学研究室、学習リソースセンター(図書館および講堂を含む)を設置することを目的としています。このプロジェクトは、サモア保健省の「2019/20-2029/30保健セクタープラン」に沿い、保健医療人材の開発に重点を置き、医療従事者不足、施設の老朽化、予算不足などの課題に対応し、特に保健医療人材の育成を目指します。
 
2019年の麻疹流行時には、ドナー支援による予防接種資材の整備がされていましたが、専門知識を持つ医療従事者の不足により、十分な接種率を維持できなかったという問題がありました。このような経験から、保健医療分野における教育の充実が急務であることが明らかになりました。
 
この協力を通してサモアの保健医療分野における教育の質の向上と保健人材の育成強化、同国の保健医療体制の脆弱性を克服する一助となることが期待されます。日本は、サモアとの更なる協力を通じ、健康で持続可能な未来を築くためのパートナーシップを継続していくことを約束します。