サモアの交通法規
令和6年8月28日
サモアと日本はどちらも右ハンドル・左側通行で、日本人にとっては比較的運転がしやすい環境と思われます。
しかし両国の道路交通事情は異なりますので、サモアの基本的交通ルールを知らずに運転をすることは危険です。
サモア在住者でも、日常的に運転をしながら疑問に思うような場面に出くわす機会は少なくないです。そのような事情を踏まえ、当地で自動車を運転するために最低限知っておくべき事項を、日本の交通法規と異なる部分を中心にまとめましたので、ご活用ください。
皆様におかれましては、くれぐれも安全に留意され運転を行って下さい。
詳細な交通ルールが掲載されたSamoa National Road Codeは以下のサイトから閲覧・ダウンロードが可能です。
SAMOA-NATIONAL-ROAD-CODE-ENGLISH-VERSION.pdf (samoapolice.ws)
<警戒標識>

<規制標識>

※1 路面を隆起させ、通過する車両に上下の振動を及ぼすことで運転者に減速を促す構造物。
※2 駐車禁止と停車禁止の違いについて
駐車禁止:最大5分程度の短時間であれば、人や物のドロップオフやピックアップによる駐車は
認められる可能性はあるが、5分以上の駐車は不可。
停車禁止:いかなる理由があろうと車両を停めることが不可。
※3 「Give way」標識がある場合には、「右側から来る車両」が優先となる。
しかし両国の道路交通事情は異なりますので、サモアの基本的交通ルールを知らずに運転をすることは危険です。
サモア在住者でも、日常的に運転をしながら疑問に思うような場面に出くわす機会は少なくないです。そのような事情を踏まえ、当地で自動車を運転するために最低限知っておくべき事項を、日本の交通法規と異なる部分を中心にまとめましたので、ご活用ください。
皆様におかれましては、くれぐれも安全に留意され運転を行って下さい。
詳細な交通ルールが掲載されたSamoa National Road Codeは以下のサイトから閲覧・ダウンロードが可能です。
SAMOA-NATIONAL-ROAD-CODE-ENGLISH-VERSION.pdf (samoapolice.ws)
道路標識・標示
日本とサモアでは道路標識・標示が多少異なり、以下が主な例。<警戒標識>

<規制標識>

※1 路面を隆起させ、通過する車両に上下の振動を及ぼすことで運転者に減速を促す構造物。
※2 駐車禁止と停車禁止の違いについて
駐車禁止:最大5分程度の短時間であれば、人や物のドロップオフやピックアップによる駐車は
認められる可能性はあるが、5分以上の駐車は不可。
停車禁止:いかなる理由があろうと車両を停めることが不可。
※3 「Give way」標識がある場合には、「右側から来る車両」が優先となる。
交差点
<左折>
右折時に直進車及び左折車に対して、自車が全て非優先となり、左折車に対して道を譲らなければなりません。

<右折>

<環状交差点(ラウンドアバウト)>
●ラウンドアバウトに進入する際は、目的地に応じて正しい車線を走らなければならない。
●クロックラウンドアバウト(※時計塔のラウンドアバウト)に進入する際は、左側車線を走行すること。
●右側から来るすべての車両に道を譲ること。(進入車優先)
●すべての交通は時計回り方向で走行すること。
●複数車線への進入の場合、矢印表示をよく確認して進入すること。
(1)左側車線(外側車線)は左折または通過用。
(2)右側車線(内側車線)は右折または通過用。
●ラウンドアバウト内での車線変更は不可。
<環状交差点(ラウンドアバウト)走行時の概念図>

<十字路交差点で混乱する信号表示 >
以下の信号機の青矢印は対向車両および右折待機車両が右折できる表示なので、点灯時の左折は出来ません。写真はVaitele通りとIfifi通りの交差点(東方向を臨む交差点)です。


駐車
<縦列駐車>
サモアでは日曜日のトウナイ(教会での礼拝後に親戚・家族が集まって行われる昼食会)に向けて食料品の買い出しを行います。特に土曜日の午前中には買い出しに出かけている人たちの車両で街中は大変混雑します。その為駐車場に入りきれなかった車が路上で縦列駐車を行う際に道が塞がれている光景を見ることも少なくありません。縦列駐車をする際の減速、方向指示器、後続車の停止確認等を十分留意して行ってください。、また、前方車両の縦列駐車による急停止や急ハンドルによる追突事故を避けるためにも、常に注意を払うことが必要です。<駐車制限>
アピア市内には十分な駐車スペースがなく、探すのに苦労する場面があります。駐車・停車禁止区画にも関わらず乱雑な形で駐車されている光景を目にすることも少なくありません。
以下の区画では駐車することが制限されていますのでご注意ください。
<駐車禁止区画>
●「停車禁止」の標識がある場所
●「駐車禁止」または「指定時間以外は駐車禁止」の標識がある場所
●道路の反対側
●カーブ、コーナー、交差点、またはその10フィート(3メートル)以内の場所
●私道の前
●歩行者用横断歩道上またはその5フィート以内
●消火栓から6フィート(2メートル)以内
●指定された消防車ステーションのマーキングエリア
●病院の外来患者・救急エリアおよび消防署の緊急マーキングゾーン
●歩道
●中央分離帯
<バスの停留所>
バスの停留所や時刻表は基本的になく、バス用車線も整備されていないところがほとんどです。そのため車両とバスは同じ車線を走行することになります。乗客の乗降のためにバスが急に停車することがしばしばあるため、近くを運転する際には、車間距離を十分に空け、スピードを出しすぎないといった注意が必要です。
以下、当地でよくある事故発生例です。
○バスからの乗降のために乗客が急にバスの陰から飛び出してきて、急ブレーキが間に合わずに乗客と接触。
○クロスアイランドロード等の片側一車線の一本道でバスが停車する時に、逆側の車線から対向車が来ているのに気づかずに無理な追い越しをして、対向車と接触。
○犬がバスの乗降客に反応し急に飛び出してきて、急ブレーキが間に合わずに接触。
Uターン禁止区間
タノアホテルからバイシガノ橋までの区間(地図の青線区間の道路)ではUターン禁止ですので、ご注意ください。 
速度制限

警察官による交通整理
通勤・帰宅時等による渋滞時には、警察官による手信号等での交通整理が行われますので、信号ではなく、警察官の指示に従い運転を行って下さい。主な罰則について
1 飲酒運転は懲役2年以下(もしくは罰金$1,000WST)。2 前部座席はシートベルト着用の義務あり。
3 12歳以下の子供にはチャイルドシートの設置またはシートベルトの着用の義務あり。(罰金$100WST)。
4 運転中の携帯電話機操作は違反。(罰金$200WST)。
自動車事故について
自動車の使用から直接的または間接的に事故に巻き込まれた場合は、以下を行う必要があります。1 車両をまずは停止させる。しかし停車することによって身の安全を確保できないと感じた場合は、最寄りの警察署に直接車で行き、事故を報告する必要がある。
2 負傷者がいないか調べる。
3 負傷者を直ちに最寄りの病院に連れて行く。
4 負傷者がいない場合は、当事者間で名前、住所、車両の登録の詳細、および車両の所有者の名前と住所を交換し、状況に応じて警察に事故の報告を行う。