大使室より(サモア唯一の日刊紙 ーサモア・オブザーバー紙訪問)

令和7年2月14日

サモア唯一の日刊紙 ーサモア・オブザーバー紙訪問

2月13日にサモア・オブザーバー紙の本社を訪問しました。
 
同社は、サモアにおける「唯一の日刊紙」。1978年に独立した新聞として創刊されました。
 
外国で起きている出来事をよくフォローし、そのうち、大事なことをわかりやすく要領よくポイントをまとめて本省に報告することは、大使館のかなり重要な仕事の一部です。
そうした報告をまとめる際に頼りになるのが、ニュースを客観的に正確に伝えてくれるメディアの存在で、サモアのように、英語でニュースを伝える紙媒体の「新聞」があると我々の仕事もかなり楽になります。
 
サモア・オブザーバー紙は紙の販売部数は4千から5千部と少なめですが、オンライン版もあり、海外に居るサモア人たちの多くもこの新聞を購読しています。実際、オンライン版の購読者数は、多い順から、ニュージーランド、豪、米で、サモア国内の購読者はそれに次ぐ数だそうです。サモア国内ではオンラインよりも紙で読む人も多いから、かもしれませんが、海外在住のサモア人たちも、サモアのニュースに関心をもってフォローしているということなのでしょう。
 
こぢんまりとした取材編集室とプリント施設が併設され、取材記者陣は6名、と少数精鋭。
正直、この陣容で国内のあらゆるニュースをカバーするのはさぞ大変だろう、と思います。(コロナ禍の前は今より記者数は多かったそうですが、海外に国籍のあるジャーナリストたちがサモアを離れ本国に帰ってしまったのだそうです。)
 
時に政治的な圧力、批判にさらされることも少なくないようですが、これからも政治的には中立な立場を維持し、客観的で信頼できるニュースソースでありつづけて欲しい、と思います。