大使室より(性被害などの被害者たちの「避難所」訪問)
令和7年3月20日

性被害などの被害者たちの「避難所」訪問
20日、雨の日の朝でしたが、サモア犠牲者サポートグループの施設を見学してきました。
「希望のキャンパス」と名付けられたこの施設には、性的暴力や家庭内暴力によって傷ついた子供たちが避難しています。私が訪ねたとき、その数は99人。20歳までの女の子が70人、11歳までの男の子、29人。1歳未満の赤ちゃんも6人。望まない妊娠をした10代の女の子も2人。暴力被害にあった子供たちばかりでなく、障害を抱えている等の理由で親元で暮らせなくなった子供もいます。
これら数は施設のキャパシティによって制約された結果であり、実際のニーズはもっと多い、と言います。
施設では、施設のマネージャーとサポートグループ会長のリーナ・チャンさん(Siliniu Lina Chang)さんが迎えてくれました。
「サモアの雛祭り」の記事で言及したとおり、ここサモアでは、少なからぬ数の女の子が家庭内暴力や人権侵害にさらされています。実は、そうした被害の多くはサモア特有の拡大家族のシステムの中で、年長の加害者はかばわれる傾向にあり、うやむやに処理され、あまり表面に出てきません。ましてや、刑事罰の対象として警察がとりあげるケースは限られています。
この施設では24時間対応のヘルプラインを用意しており、その番号は学校などを通じて周知されています。被害者らからの通報があった場合、すぐに駆けつけ、緊急対応をとるための体制を整えています。
こうした被害者の救済を制度として整えるためには、まず「問題」があることが広く認知されなければなりません。このセンターの活動は、そうした現実をデータ化し、証拠として示すために貴重な役割を果たしています。
日本も、このグループには、草の根無償により、シェルターの建設や犯罪被害者支援センターの建て替えに支援をしています。シェルターは「サクラハウス」と名付けられていました。
20日、雨の日の朝でしたが、サモア犠牲者サポートグループの施設を見学してきました。
「希望のキャンパス」と名付けられたこの施設には、性的暴力や家庭内暴力によって傷ついた子供たちが避難しています。私が訪ねたとき、その数は99人。20歳までの女の子が70人、11歳までの男の子、29人。1歳未満の赤ちゃんも6人。望まない妊娠をした10代の女の子も2人。暴力被害にあった子供たちばかりでなく、障害を抱えている等の理由で親元で暮らせなくなった子供もいます。
これら数は施設のキャパシティによって制約された結果であり、実際のニーズはもっと多い、と言います。
施設では、施設のマネージャーとサポートグループ会長のリーナ・チャンさん(Siliniu Lina Chang)さんが迎えてくれました。
「サモアの雛祭り」の記事で言及したとおり、ここサモアでは、少なからぬ数の女の子が家庭内暴力や人権侵害にさらされています。実は、そうした被害の多くはサモア特有の拡大家族のシステムの中で、年長の加害者はかばわれる傾向にあり、うやむやに処理され、あまり表面に出てきません。ましてや、刑事罰の対象として警察がとりあげるケースは限られています。
この施設では24時間対応のヘルプラインを用意しており、その番号は学校などを通じて周知されています。被害者らからの通報があった場合、すぐに駆けつけ、緊急対応をとるための体制を整えています。
こうした被害者の救済を制度として整えるためには、まず「問題」があることが広く認知されなければなりません。このセンターの活動は、そうした現実をデータ化し、証拠として示すために貴重な役割を果たしています。
日本も、このグループには、草の根無償により、シェルターの建設や犯罪被害者支援センターの建て替えに支援をしています。シェルターは「サクラハウス」と名付けられていました。