大使室より(サモア国立大学の図書館訪問)
令和7年5月22日




サモア国立大学の図書館訪問
5月19日、サモア国立大学を訪問しました。
今回の目的は、日本財団が実施している日本関連図書の寄贈の事業、「Read Japan」について説明し、今後の進め方について打ち合わせること。2008年から始まったこの事業、長期的な観点から相互理解と交流を促進するため、世界各国の研究施設や図書館に英語の日本関連図書を寄贈するもので、すでに1,400以上の機関が寄贈を受けています。ところが、いろいろな事情からサモア国立大学では今までこの事業による寄贈を受けたことがありませんでした。
サモア国立大学長のパティラさんのお取りはからいで、この日、人文学部長のルイーズさんと図書館長のトーギさんとお会いすることができました。会談の場には、青年協力隊員で今年1月からこのサモア国立大学で日本語を教えておられる高野さんにもご同席いただきました。
会談では、この寄贈を受けるため、財団への申請を進めることで意見が一致し、今後、送付を希望する図書の選定などの手続きを進めることとなりました。
あわせて、図書館も見学させていただきましたが、およそあらゆる書棚には日本のODAマークが添付されていてびっくり。また、日本関係図書が並ぶ書棚の一角には在NZ日本大使(サモア兼轄)だったカワシマ・ジュン大使が1998年に寄贈したと思われる英語の日本文化紹介本もあり、工学関係のところには、大昔にJOCVが残していったと思われる日本語の電気回路、工学関係の教科書もありました。サモア国立大学に対する日本の協力の歴史を改めて感じさせられました。