大使室より(安全保障環境、日本の場合)
令和8年4月14日
Talofa lava! (皆様、こんにちは!)
駐サモア日本国特命全権大使の鈴木亮太郎です。いつもこのエッセイを読んでいただいている皆さんに心から感謝します。
この前のエッセイでは、サモアが享受しているかけがえのない平和について、私が感じていることをお伝えしました。
しかし、その一方で、私たちの国、日本は、今、非常に厳しい安全保障の現実に直面しています。皆様には少し想像しにくいかもしれませんが、その状況について、皆様の理解を深めていただくために少しお話しさせていただければと思います。
私たちの国を取り巻く「厳しさ」とは、具体的にどのようなことでしょうか?
日本もサモアと同じ「島国」です。しかし、私たちの島は太平洋の縁辺部に位置し、その周辺には、複雑な国々がひしめき合っています。
まず、近隣の国々の動きを見てみましょう。
私たちの南西方向では、人口の大きな大陸国が、近年、急速に軍事力を高めています。その活動範囲を広がりつつあり、海や空での活動も頻繁になり、時には日本の領土のすぐ近くまで接近することもあります。これは、特に南西部の島々の安全にとって、大きな懸念となっています。
また、半島の北に位置する独裁国家は、近海にミサイルを撃ち込んだり、核兵器の開発を続けていたりします。これらの行動は、予測が難しく、日本の国民にとって非常に大きな脅威となります。
さらに、私たちの北方にある国も、軍事的な活動を活発化させています。この国は西の国境の国とは実際に戦争を起こしています。
これらの国々はいずれも核兵器を有しています。こうした国々の動きは、私たちが日々生活する上で、直接的な影響を及ぼす可能性を常に含んでいます。
そして、現代の脅威は、もはや海や空の軍事力だけではありません。
目に見えないサイバー攻撃は、国のインフラや企業、個人の情報に大きな損害を与える可能性があります。
宇宙空間や電波を利用した技術も、国の安全保障に深く関わってきています。
また、食料やエネルギーなどの安定的な供給も安全保障の新しい課題となっています。
このような、様々な種類の脅威に囲まれているのが、今の日本の現実です。私たち日本国民は、平和を心から願っており、決して戦いを望んでいるわけではありません。しかし、万が一、国民の生命や財産が危険にさらされた時に、自国と国民を守るための「備え」がなければならないと強く感じています。
だからこそ、私たちは今、皆様が軍隊を持たないという選択をされたのとは対照的に、防衛力を強化するための議論を進めています。防衛のための予算を増やすこと、そして、新しい時代の脅威に対応できるような能力を持つことについて、深く検討しているのです。これは、決して誰かを攻撃するためではなく、私たち自身の平和を守り、二度と悲しい歴史を繰り返さないための、苦渋の、そして避けては通れない選択だと考えています。
サモアの皆様が「ファア・サモア」の精神で平和を育んでいらっしゃるように、私たち日本も、異なる形ではありますが、自国の平和と、世界の安定に貢献しようと努力しています。皆様の平和な暮らしを心から尊敬し、私たち日本の置かれた状況も、少しでもご理解いただければ幸いです。
これからも、日本とサモアの友情が、太平洋のように広がり、永続することを心から願っています。
Fa'afetai tele lava. (本当にありがとうございました。)
駐サモア日本国特命全権大使の鈴木亮太郎です。いつもこのエッセイを読んでいただいている皆さんに心から感謝します。
この前のエッセイでは、サモアが享受しているかけがえのない平和について、私が感じていることをお伝えしました。
しかし、その一方で、私たちの国、日本は、今、非常に厳しい安全保障の現実に直面しています。皆様には少し想像しにくいかもしれませんが、その状況について、皆様の理解を深めていただくために少しお話しさせていただければと思います。
私たちの国を取り巻く「厳しさ」とは、具体的にどのようなことでしょうか?
日本もサモアと同じ「島国」です。しかし、私たちの島は太平洋の縁辺部に位置し、その周辺には、複雑な国々がひしめき合っています。
まず、近隣の国々の動きを見てみましょう。
私たちの南西方向では、人口の大きな大陸国が、近年、急速に軍事力を高めています。その活動範囲を広がりつつあり、海や空での活動も頻繁になり、時には日本の領土のすぐ近くまで接近することもあります。これは、特に南西部の島々の安全にとって、大きな懸念となっています。
また、半島の北に位置する独裁国家は、近海にミサイルを撃ち込んだり、核兵器の開発を続けていたりします。これらの行動は、予測が難しく、日本の国民にとって非常に大きな脅威となります。
さらに、私たちの北方にある国も、軍事的な活動を活発化させています。この国は西の国境の国とは実際に戦争を起こしています。
これらの国々はいずれも核兵器を有しています。こうした国々の動きは、私たちが日々生活する上で、直接的な影響を及ぼす可能性を常に含んでいます。
そして、現代の脅威は、もはや海や空の軍事力だけではありません。
目に見えないサイバー攻撃は、国のインフラや企業、個人の情報に大きな損害を与える可能性があります。
宇宙空間や電波を利用した技術も、国の安全保障に深く関わってきています。
また、食料やエネルギーなどの安定的な供給も安全保障の新しい課題となっています。
このような、様々な種類の脅威に囲まれているのが、今の日本の現実です。私たち日本国民は、平和を心から願っており、決して戦いを望んでいるわけではありません。しかし、万が一、国民の生命や財産が危険にさらされた時に、自国と国民を守るための「備え」がなければならないと強く感じています。
だからこそ、私たちは今、皆様が軍隊を持たないという選択をされたのとは対照的に、防衛力を強化するための議論を進めています。防衛のための予算を増やすこと、そして、新しい時代の脅威に対応できるような能力を持つことについて、深く検討しているのです。これは、決して誰かを攻撃するためではなく、私たち自身の平和を守り、二度と悲しい歴史を繰り返さないための、苦渋の、そして避けては通れない選択だと考えています。
サモアの皆様が「ファア・サモア」の精神で平和を育んでいらっしゃるように、私たち日本も、異なる形ではありますが、自国の平和と、世界の安定に貢献しようと努力しています。皆様の平和な暮らしを心から尊敬し、私たち日本の置かれた状況も、少しでもご理解いただければ幸いです。
これからも、日本とサモアの友情が、太平洋のように広がり、永続することを心から願っています。
Fa'afetai tele lava. (本当にありがとうございました。)