大使室より(FOIPとは)

令和8年5月19日
高市総理 外交政策スピーチ (写真提供:首相官邸)
外交政策スピーチに臨む高市総理 (写真提供:首相官邸)
FOIPとは

今日の日本は、サモアと同様、なによりも「平和」を愛し、国の独立を大事にする国ですが、今日の国際社会では、いかなる国もその存立と繁栄を単独で維持することはできません。ここサモアでも、遠くイランで起きていることが、燃料コストの高騰となって人々の生活に影響を与えています。島国である日本も、サモアと同じように、海を隔てた海外の国々とのつながりにその繁栄の多くを依存しています。とりわけ、日本とサモアがともに位置する「太平洋」の地域とマラッカ海峡や豪州を挟んでその彼方、遠く、中東やアフリカへと広がる「インド洋」の地域の国々の平和と安定は、日本にとって、そして当然ながらこの地域の人々にとっても、重要な意味を有しています。とりわけ、一部の大国により力による一方的な現状変更の試みが顕在化し、法の支配に基づく国際秩序が揺らぎつつある今、地域の諸国も、互いの連結性を深めつつも、自律した、強靱な存在であることが求められています。
 
サモアにおいては残念ながらあまり知られていない言葉ですが、今日の日本の外交の指針となっているキーワードに、「自由で」「オープンな」インド太平洋、略して、FOIPという言葉があります。当時日本の首相だった安倍総理が、10年前にケニアで行った演説がきっかけでした。
それから10年。幸いなことに、このビジョンは多くの国々の共感と支持を受けるようになりました。

10年を経て、国際情勢も変化していますが、先般、5月2日、高市早苗総理は、ベトナム、ハノイでこの概念の「進化」を打ち出す演説を行いました。そこでは、日本がこうしたビジョンを踏まえて、「皆で、強く、豊かになる」ための具体的な取り組みを進めていくこと、地域の各国が、互いの連結性を深めつつも、「自律した」、「強靱な」存在であることが重要であると強調しています。
 
日本は、グローバルな視野をもって広くインド太平洋の国々とともに問題解決に取り組んでいます。
 
太平洋地域の各国でも、この進化したFOIPのビジョンを具体的にすすめる取り組みが動き出しています。ここサモアでも、FOIPを具体的にすすめる取り組みが始まりつつあります。