注意喚起(新型コロナウイルス感染症:感染疑い2例再検査結果)

令和2年12月4日
12月2日、サモア保健省次官は、帰還者から発生した新型コロナウイルス感染症が疑われる2例について、再検査のためニュージーランド王立研究所に送られた検体及び血液サンプルの検査結果及び臨床観察の結果、非感染と考えられる旨発表しました。発表内容の抄訳は以下のとおりです。なお、これに関する有権的な解釈は、サモア側に照会する必要があります。
今後の動向について、新たな情報を入手しだいお知らせいたしますが、皆様におかれても、最新の情報はサモア政府のウェブサイト等で常にご確認ください。
なお、現時点においてサモアにおいて新型コロナウイルスの感染が確認されたとの情報に接しておりませんが、皆様においては、緊急命令に従いつつ、安全に在留又は一時滞在していただく必要があります。
また、万が一新型コロナウイルス感染症に特有の症状を感じた等の場合には,直ちに当館にご相談いただきたく存じます。当館としましては可能な限り支援いたします。
1 1例目(イタリアから帰還した23歳水夫)
(1)同人は、過去に新型コロナウイルス感染症にり患していたが、現在は回復している。
(2)同人の右の鼻から採取したサンプルのみウイルスが検出されたが、これは多くのウイルスが存在しないことを意味する。もし、大量のウイルスが存在していた場合は、左の鼻から採取した綿棒でも検出されただろう。
(3)分析の結果、陽性反応は過去の感染によるものにすぎず、現在も感染していると考えるべきでなく、拡散の可能性はない。ニュージーランド王立研究所は、最初に陽性が検出されてから10日後に無症状で臨床的に良好であれば、非感染性とみなし隔離が終了されるべきと勧告した。
(4)分子検査及び血清検査の結果、過去に感染したウイルスのRNAの残しが検出された可能性が高い。
2 2例目(豪州メルボルンから期間した70歳男性)
(1)同人は、過去に新型コロナウイルス感染症にり患していたが、現在は回復している。
(2)検出されたウイルスは微量である。検査に使用された機器(GeneXpert)は、ごく少量のウイルスでも検出できるという意味において信頼できるものである。
(3)分析の結果、陽性反応は過去の感染によるものにすぎず、現在も感染していると考えるべきでなく、拡散の可能性はない。