大使室より(プラごみのゆくえ(続))
令和7年4月28日




プラゴミのゆくえ(続)
4月26日、空き缶やペットボトルの回収が行われるというので、私も見に行きました。
この回収作業はコカコーラ社と地元ゴミ回収業者組合(STAR)の協同作業。両者の間では月に一度行われている作業だそうですが、今回は政府ビルの前にテントを設置、業者だけでなく、一般の人々も持ち込み可、となっています。このような形での回収作業は初めて、とのこと。
なお、集められたペットボトル一つにつき、0.05タラの対価が支払われるしくみ。
こうして集められた使用済みのペットボトルは、コカコーラ社が導入した機械で細かく裁断され、オーストラリアにあるペットボトルのリサイクル工場へと送られます。
コカコーラ社がこのような事業を行っているのは、自社のCSR(企業の社会的責任)活動の一環。収益は期待していません。気前のよいことに、コカコーラ社のペットボトルだけではなく、サモア国内には相当量出回っているミネラル・ウォーター等、他社のペットボトルも回収しています。面白いのは、使用済みボトルのプララベルの除去やキャップの取り外し、洗浄等は行っていないこと。そうした「異物」が混入することで、リサイクルは技術的に難しくなるはずですが、ペットボトル再生の技術が進歩したおかげでしょうか、リサイクルの過程で異物の分別、除去をすることが可能になっているようです。分別、洗浄は(人的な)コストがかかるやっかいな作業なので、それが省けるのは処理コストの低減につながっているはずです。
地元ゴミ回収業者組合のSTARはアピア周辺の12の学校に空き缶、使用済みペットボトル回収の拠点を設けています。学校に拠点を置くのは、若い世代にプラごみ問題に関心を持ってもらうため。集めた資源ゴミから多少なりとも収益がえられることもあって、教会などでは自発的にペットボトルを回収する動きも出てきている由。私が前に行ったことのある別の回収業者組合(SRWMA)も、今日はここに集めたペットボトルを持ち込んでいる様子でした。
本日の回収作業は、朝9時から昼過ぎ2時まで。私が行ったのは10時前でしたが、すでにいくつもの大きなポリ袋に回収資源が詰められているところでした。
今回は、回収されるプラごみの量など、あまり詳しいことはお聞きできませんでしたが、こうしたペットボトルの国内回収が順調に進めば、ごみ処理場にそのまま廃棄されるプラスチックや、川や海に捨てられて環境中に放出されるペットボトルは減ることが期待できると思います。
4月26日、空き缶やペットボトルの回収が行われるというので、私も見に行きました。
この回収作業はコカコーラ社と地元ゴミ回収業者組合(STAR)の協同作業。両者の間では月に一度行われている作業だそうですが、今回は政府ビルの前にテントを設置、業者だけでなく、一般の人々も持ち込み可、となっています。このような形での回収作業は初めて、とのこと。
なお、集められたペットボトル一つにつき、0.05タラの対価が支払われるしくみ。
こうして集められた使用済みのペットボトルは、コカコーラ社が導入した機械で細かく裁断され、オーストラリアにあるペットボトルのリサイクル工場へと送られます。
コカコーラ社がこのような事業を行っているのは、自社のCSR(企業の社会的責任)活動の一環。収益は期待していません。気前のよいことに、コカコーラ社のペットボトルだけではなく、サモア国内には相当量出回っているミネラル・ウォーター等、他社のペットボトルも回収しています。面白いのは、使用済みボトルのプララベルの除去やキャップの取り外し、洗浄等は行っていないこと。そうした「異物」が混入することで、リサイクルは技術的に難しくなるはずですが、ペットボトル再生の技術が進歩したおかげでしょうか、リサイクルの過程で異物の分別、除去をすることが可能になっているようです。分別、洗浄は(人的な)コストがかかるやっかいな作業なので、それが省けるのは処理コストの低減につながっているはずです。
地元ゴミ回収業者組合のSTARはアピア周辺の12の学校に空き缶、使用済みペットボトル回収の拠点を設けています。学校に拠点を置くのは、若い世代にプラごみ問題に関心を持ってもらうため。集めた資源ゴミから多少なりとも収益がえられることもあって、教会などでは自発的にペットボトルを回収する動きも出てきている由。私が前に行ったことのある別の回収業者組合(SRWMA)も、今日はここに集めたペットボトルを持ち込んでいる様子でした。
本日の回収作業は、朝9時から昼過ぎ2時まで。私が行ったのは10時前でしたが、すでにいくつもの大きなポリ袋に回収資源が詰められているところでした。
今回は、回収されるプラごみの量など、あまり詳しいことはお聞きできませんでしたが、こうしたペットボトルの国内回収が順調に進めば、ごみ処理場にそのまま廃棄されるプラスチックや、川や海に捨てられて環境中に放出されるペットボトルは減ることが期待できると思います。